デッド・ライン・テクニックとは、
期間を絞り込むテクニックの事。

よく使われているテクニックですが、
日本人であるがゆえに、
陥りやすい事をご存知でしょうか?

「今だけ半額」「今だけ特典付き」

この様に、期間を設けるのには訳があります。

これは、今、手に入れないと無くなってしまうという、
不安を煽ることで、売上を伸ばすテクニック。

ここで思うのは、例えば、特典を付けることで、
売上が伸びるなら、ずっと付けておけばいいのでは?

という事です。

しかし、実際にそうすると、特典の価値は半減します。

なぜなら、希少価値がなく、
いつでも手に入れられるものになってしまうからです。

今だから手に入れられるという煽りによって、
いつでも手に入れられる時には無かった、
購入意欲が掻き立てられるからです。

「いつでも半額」「いつでも特典付き」

であれば、それはもう希少価値ではなく、
それが商品そのものの当たり前の条件になってしまいます。

それでは、価値を感じてもらえなくなるからです。



実は、デッド・ライン・テクニックは、特に日本人に有効なのです。

海外によく行かれる方は、
身に染みて感じておられると思いますが、
日本人は、非常に時間に正確です。

海外では、約束しても時間通りに来ないのが当たり前。

非常に時間にルーズです。

ルーズというより、それが当たり前なんですね。

しかし、日本人は時間に非常にうるさく、
時間を守れない事を、全ての判断基準とする場合もある程です。

世界主要航空会社の、定刻到着率ランキングを、
日本の航空会社が独占しているのをみてもわかりますよね。

これは、子供の頃から叩き込まれている、
民族性であり、そう育てられているからです。

この時間の概念というものは、
物事を後回しにしてはいけないという概念にも
繋がっています。

つまり、

期間があるなら守らなければ。。。
期間があるなら今しなければ。。。

という、潜在的な意識が、煽りを生み出す訳です。

もちろん、日本人全員がそうではありませんが、
圧倒的に比率が高い事は間違いないでしょう。



デッド・ライン・テクニックは、
ありとあらゆる所で使われています。

ビジネス上のテクニックだけではなく、
例えば、学校の宿題もそうです。

期限を付けないと、宿題をすぐにする人は少ないですよね。

夏休みの宿題を終了間近に一気にやる人は多いと思います。

この期限付けも一種の煽りです。

この様に、
物を販売することだけに使われている訳ではなく、
いろんな場面で使われているのです。

これらの事が、逆をいえば、期限がないのであれば、
行動する必要がないという概念を
生み出しているのかもしれません。

だから、このテクニックは、
日本人に対しては使う必要があるものとも言えるでしょう。

なぜなら、使わなければ、
なかなか行動が喚起されないからです。

それらの行動心理を踏まえた上で、販売戦略を練ると、
成果に繋がる可能性も一段と高くなるはずです。

ただし、デッド・ライン・テクニックは、
適度に、使い過ぎない程度にして下さい。

要所要所で、上手く使いこなせば、
その効果を高める事が出来るでしょう。

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