「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」を、
ご存知でしょうか?

本来の目的を要請するより先に、
それ以上の大きな要請をし、
再び断る事の罪悪感から承諾を得る。

人間の心理を応用したテクニックです。

ドアを開けたら、すぐに顔を突っ込むという意味合いになります。

人間は、その要請が、どんな理不尽な内容であっても、
断る事自体に、罪悪感を心のどこかで感じています。

断った後に、また断る事に、
かなりのプレッシャーを感じ、
自分自身が不快でたまらなくなるのです。

それを避けるために、
「最初のは無理だけど、これぐらいならいいか」と、
譲歩してしまう可能性が高まります。

これは、子供の頃から積み重ねられてきた、
道徳心から芽生える心理で、個人差はあるものの、
消し去る事は難しいものです。

これは、ビジネスだけで使われているテクニックではなく、
無意識に、誰もが使っているものです。

例えば、好きな相手に告白する時、
「付き合って下さい」と言ったとします。

すると相手は、「ごめんなさい」

と答えます。

ここで引き下がる人もいますが、
「友達からでもお願いします」

と再度頼まれると、
「友達からなら」

と答えるパターンが多くなるのです。

これは、無意識に行なっているものです。

しかし、もしこれが、当初の目的自体、まずは友達から始めて、
付き合っていければいいなと思っていたならどうでしょう。

「友達になって下さい」といきなり言っても、
断られていたかもしれません。

敢えて、大きな要請をして、再び断る事の罪悪感から、
本来の目的を承諾させた事になります。

ここでの相手の心理には、個人差があります。

■相手を傷つけたくない。

■自分自身が嫌な気分になりたくない。

■相手が逆ギレして自分に何かしてこないか心配。

こう言った不快な感情になっている所へ、
小さな要請に下げられた時、そこに逃げ込んでしまうのです。

お金のやり取りでもそうです。

「どうしても今日中に1万円必要なんだ。借してくれないか?」

という要請を断った後に、すかさず、
「じゃあ、千円だけなんとか出来ないか?それだけでも助かる」

と言われたら、
不快な感情から逃げるために了承する場合が多いのです。

意識的、無意識的に関わらず、この様な事は、
日常茶飯事で行われています。

ただし、この、
「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」には、
2つの注意点があります。

1つ目は、最初の要請と、本来の要請は、
続けてしないと効果が薄い事です。

時間が経ち過ぎるとダメなんですね。

2つ目は、最初の要請は、
罪悪感が自然と出てくる程度の要請に止める事です。

あまりに大きい要請過ぎると、
人は、心理的に敵意を感じてしまいます。

その辺は、感覚で決めるしかありません。

「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」は、
もちろん、アフィリエイトにも活用出来るものです。

しかし、このテクニックは、意識的に使う場合、
道徳的に許される範囲で使用して下さいね。

心理的効果として、セールスレターや、
レビューページにも利用出来ますが、
露骨なやり方は逆効果にもなりかねません。

そして、ハナから騙すための演出もやめましょう。

真っ当な方法に効果を与えるための、
一つのテクニックとして利用しましょうね。

断る事さえ出来なくなる要請法には、こんなテクニックもあります。
↓↓↓

断りを奪う方法
【フット・イン・ザ・ドア・テクニック2つの注意点】