説得力のある文章を作り出す要素とは何なのか?
「才能があるから?」
「書き慣れているから?」
いいえ、それらが全てではありません。
才能が無くても、書き慣れていなくても、
説得力のある文章を作り出せる原則は存在します。
この原則を意識することで、
初心者でも 人の心を動かす文章を書けるようになるのです。
目次
説得力のある文章5つの原則
- ターゲットを明確にする
- テーマを一貫させる
- 理由・根拠を述べる
- 文体に自信を感じさせる
- 想いを込める
説得力のある文章5つの原則の解説
なぜ、これら5つの原則が、
説得力のある文章を作り出すことに繋がるのか?
ここでは、その理由も含めて順番に解説していきますね。
ターゲットを明確にする
誰に向けて書いているのかわからない文章で、
読み手を説得することはできません。
1人のターゲットに語りかけてこそ、 読み手の心に響く文章となるのです。
例えば、街頭演説で、 「みなさん聞いてください」
と言われても、立ち止まりませんよね。
しかし、 「メガネをかけたロングヘアーの女性の方、聞いてください」
と言われたら、メガネをかけたロングヘアーの女性は、
一瞬、立ち止まるか、振り向くのではないでしょうか。
ロングヘアーでなくても、
メガネをかけているだけで反応する人もいるはずです。
つまり、多くの層に語りかけても誰も見向きもしないということ。
具体的に限定することで、
ピッタリ当てはまっていなくても反応する人はいるということです。
文章では、そういった人物像だけではなく、
「どんな悩みや欲求を解決したいと望んでいる人なのか?」
「悩みや欲求を解決して、その先に何を求めている人なのか?」
それらに答える記事を書き、
その記事を必要とするターゲットを集めてください。
その人の悩みや欲求に対して、
的外れな記事を書いていると、 誰にも見向きもされません。
そのためにも、 ターゲットは明確に深層まで決め込まなくてはならないのです。
※話しかける相手は常に1対1でなければダメ。
→ ターゲット設定の本質【サラリーマンだけでは感情を揺さぶれない】
テーマを一貫させる
説得力のある文章は一貫したテーマでないと作り出せません。
1つの記事で、複数のテーマを語ると、
結局、読み手には何も伝わらなくなります。
たくさんの頼みごとを一気に伝えられるのと同じ。
結局、「全部忘れてしまった!」 なんてことにもなりかねません。
1つの頼みごとを伝える方が、記憶に残るのは明確ですよね。
それと同じで、いろんな話を1つの記事でたくさん語っても、
逆効果になってしまうということです。
テーマを一貫させ、 伝えたいことをブレのない主張で統一すること。
それが、説得力のある文章に繋がるのです。
※1つの記事の中に複数のテーマを入れるとどうなるか?
→ ブログ記事のテーマは1つ!書くことがないのは読者目線の深堀り不足
理由・根拠を述べる
「こうなんです!」と言い切ったら、
その理由と根拠を述べる癖を付けるようにしてください。
説得力のある文章は、理由や根拠を適切に述べています。
例えば、今読まれているこの記事の中でも、
複数、理由や根拠を述べています。
わかりやすい例で言うと「ターゲットを明確にする」の所で、
「1人のターゲットに語りかけてこそ、 読み手の心に響く文章となるのです」
と、私は言い切りました。
そのあとに、「例えば~」と街頭演説の例え話を書いています。
この例え話が、 言い切ったことに対する理由や根拠となるわけです。
本来、理由や根拠は、数値などの証明で示すもの。
しかし、そういった、 明らかに理由や根拠が必要な場面だけではなく、
言い切ったことに対しても付けるべきなのです。
数値などの証明以外の方法として、
一般的な例え話や自分自身の経験談を、理由や根拠として語りましょう。
※「なぜ?」と思うであろう部分を先回りして語る。
→ 言いっぱなしでスルーするの?反応を予測する先回り文章術
文体に自信を感じさせる
説得力のある文章は、その文章内容だけではなく、
文体から感じ取れる自信によって作り出すことができます。
私は過去にセールスマンをしていましたが、
説得力を持たせるには、やはり話し方が重要でした。
といっても、ゴリ押しセールスマンのように、
イケイケで押し込むような話し方をするという意味ではないですよ。
力説して話すということではなく、 商品に自信を持って話しをするということです。
セールスマンから感じ取れるその自信が、 お客様にも伝わるんですね。
長年の経験で、その重要性は身を持って体験してきました。
これと同じで、文章においても、文体から感じる世界感によって、
「説得力のカケラも感じない!」なんてことにもなりかねません。
説得力のある文章を作り出すには、 プロ意識で自信を持って記事を書くことです。
「初心者だから自信なんてはじめから持てない」
そういう声が聞こえてきそうですが、
自信が持てないなら、情報収集を重ねて、
自信を持てる状態にすればいいだけです。
ブログ運営は、その場で、
頭の中にある情報を何も見ずに引き出さなくてはならない訳ではありません。
事前に自信のない部分はいくらでも補えるのです。
自信を持って書ける状態になるまで、
情報収集して書くべきことをまとめてください。
その上で書く文章には、自信が溢れているはずですから。
※文章に自信を感じさせる語尾表現とは?
→ 文章の語尾表現は信憑性を左右する
想いを込める
説得力のある文章は、 これまで語ってき4つの原則で作り出せますが、
最終的には「想い」が最大の武器となります。
揺るぎない想いがあるからこそ、
相手の心の奥底に響かせることができるのです。
「想い」を込めることで、 その効果は倍増すると言えるでしょう。
例えば、セールスの世界では、 商品に惚れ込むことが最大の武器となります。
なぜなら、「本当に良い商品だ!」と、
自分自身が心の底から思える気持ちが、 最大の説得力を生み出すからです。
商品に対する「想い」と、
それをお客様にも伝えたいという本心からの「想い」が鍵。
「想い」は、説得力を生み出し、 お客様にも伝染するということです。
説得力のある文章についても同じです。
良い商品や、ブログのテーマや役立つ情報を、
お客様にも伝えたいという本心からの「想い」が鍵。
その「想い」こそが、読み手の心の奥底に響くのです。
※セールステクニックを凌駕するその本質とは?
→ セールステクニックを10倍生かす!モノを売るビジネスの本質
まとめ
- ターゲットを明確にする
- テーマを一貫させる
- 理由・根拠を述べる
- 文体に自信を感じさせる
- 想いを込める
5つの原則をお伝えしてきましたが、
これらはすべて重要な要素だと言えます。
特に「想いを込める」ことは、
その効果を倍増させる最大の武器となる原則。
「才能があるから」「書き慣れているから」という理由だけが、
説得力のある文章を作り出せるわけではありません。
初心者のあなたも、「想いを込める」
ことを忘れずに、これら5つの原則を活用することで、
人の心を動かす説得力のある文章を目指してくださいね。