文章ひとつで稼ぐには、人を動かす力が必要です。

そのために、多くの人は、
文章テクニックを身に付けようとしますよね。

もちろん、それは必要なことで、疎かにしてはいけません。

しかし、いくら、文章テクニックを身に付けても、
人を動かす文章で「安定的」に稼げない人はいるのです。

私はこれまで、数え切れない程、
記事添削を行ってきましたが、あるひとつの根源要素が、
人を動かす文章の根本的な鍵を握っていると確信しています。

その根源要素とは、「人の気持ちになれる人」であるかどうかです。

人の気持ちになれない人が、
人の心を根底から動かすことはできません。

心の底から相手の立場になって見ようとする人こそが、
人の心を根底から動かす文章を伝えられるのです。

ラブレターで想いを伝える気持ちが重要

ではなぜ、「人の気持ちになれる人」でないと、
人を動かす文章で稼げないのか?

それは、
相手の悩みや痛みや状況を知ろうとすることなく、
相手の心の奥底に響かせる文章を書くことはできないからです。

例えば、あなたの好きな人に、
ラブレターを書く事を想像してみてください。

相手のことを何も想像せずに書くでしょうか?

「この書き方じゃ、あの人は引くかな」
「これを書いたら、あの人はどういう反応をするかな」
「これを書いたらあの事も伝えないとわかりにくいかな」

と、その文章を読んだ相手の、反応を想像するのではないでしょうか?

つまり、「あの人」という特定の人が読んだら、
どう反応するのかということをです。

ラブレターであれば出来るのに、ネット上で出来ないのは、
伝えたいという想いの度合いが違うからに他なりません。

人を動かすことのできる人は他人の気持ちになれる人

「人の気持ちになれる人」というのは、
ほとんどの人が、相手によっては、
その気持ちを根源的に持ち合わせています。

しかし、その相手が、
「特定の人」ではなく「他人」となると、
その意識を封印してしまう人が多い訳です。

特にネット上では相手の顔も見えないし、
相手の存在を感じることができません。

だからこそ、「人の気持ちになれない人」は、
「他人」の気持ちになれるように、意識的に
気持ちを切り替えていく必要があるのです。

HONDAの創業者、本田宗一郎氏の名言にこういう言葉があります。

人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。
そのかわり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。
自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない。

本田 宗一郎 著「やりたいことをやれ」2005年09月 PHP研究所より

他人の気持ちになれる人は自分が悩みます。

しかし、自分が悩んだことのない人は、人を動かせません。

自分が悩み、他人の気持ちを自分の気持ちと同化できる人が、
文章においても、人を動かす根源要素なのです。

文章テクニックは根源要素で生きてくる

文章テクニックで、
一時的にその気にさせることはできるでしょう。

しかし、そういった成功は長続きしません。

相手の立場になり、
心の底からの想いで掴んだ成功こそが安定をもたらすのです。

文章テクニックだけで掴んだ成功は、
相手の立場になって得たものではありません。

やがて、その薄っぺらい気持ちは露見し、消えていきます。

もちろん、文章テクニックは必要ですが、
そこに、根源要素があるのと無いのとでは、
「安定」という意味で大きな違いを生み出すということです。

「人の気持ちになれる人」から、
「他人の気持ちになれる人」に切り替えて、
特定の人だけではなく、全ての人に向けてください。

他人に対して、他人の気持ちになって伝えることが、
安定した成功となって、自分自身に還ってくるはずですから。