「起きて、働いて、あてどなく運転して。。。」
これは、「ゼロ・グラビティ」の主演、
サンドラ・ブロックのセリフ。
彼女は4歳の娘を亡くし、知らせを受けたときは
運転していて、それ以来毎日は同じだと語ります。
「起きて、働いて、あてどなく運転して。。。」
生きることへの執着をなくした彼女が、
次から次へと襲いかかる宇宙空間での
危機に直面する映画が「ゼロ・グラビティ」。
物語は単純明快で、ハッブル宇宙望遠鏡の修理中、
ロシアの人工衛星が爆破され、その破片によって
大惨事となり、宇宙空間に取り残される脱出劇。
この映画では、宇宙空間での臨調感あふれる
3D映像が素晴らしいと言えます。
しかし、ただ、映像が凄いだけでは、
これだけの秀逸な作品になりようがありません。
リアリティ溢れる人物描写があってこその
出来栄えだと感動さえ覚えました。
「ゼロ・グラビティ」の登場人物はたった2人。
サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー。
通信相手の1人に、エド・ハリスが出ていますが、
今回は3D吹き替えでの鑑賞でした。
全編にわたり、サンドラ・ブロックの
一人芝居とも言えますが、全く飽きることなく、
クライマックスへとなだれ込む脚本は秀逸。
ハリウッドの王道ストーリーそのものですが、
やはり、人物の作り込みが深みを与えています。
生きることへの執着をなくした彼女が、
万策尽きて脱出を諦めてしまったとき、
「ある出来事」によって1つのチャンスを見出します。
ネタバレになるので言えないし、
彼女がどうなったかも言えないですが、
これがなければ彼女はこのチャンスに賭けていなかったはず。
この場面で思ったのは、生きる目的を失えば、
生へ執着する思考も止まり、発想も浮かばないということ。
これって、私たちの行っているビジネスと同じですよね。
目標への執着がなければ、そこに行き着くための
思考も止まり、発想も浮かびません。
「絶対に生き残る」
という気持ちが思考を働かせるのと同じで、
「絶対に目標を達成させる」
という気持ちが重要だということです。
「起きて、働いて、あてどなく作業して。。。」
こういう毎日ではなく、
「起きて、働いて、目標達成のため思考を働かせて作業して。。。」
に切り替えなければなりません。
そのための原動力となるのが、
目標への執着だと言えるでしょう。
「ゼロ・グラビティ」は、3DによるSF映像と、
感動的な要素をあわせ持った素晴らしい作品です。
良ければご覧になってみてくださいね。
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想像力の活用