体言止めには、文章にイメージ的な余韻を感じさせたり、
リズムを持たせる効果があります。
語尾の使い方によって
大きく上手い下手が分かれてしまいますからね。
ここでは、体言止めの「例文」を使い、
その「意味と使い方」を徹底的に解説します。
まずは、体言止めとは何なのかという部分から見ていきましょう。
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体言止めの使い方
体言止めとは、和歌・俳諧などで、
語尾を名詞・代名詞などで止める使い方のこと。
例えば、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」
はご存じですよね。
「法隆寺」が固有名詞で終わっています。
こういった語尾を体言止めと言います。
俳句で見ると、とても特殊なもののように思えますが、
実は、普通の文章でも体言止めに変えられる部分は多いです。
では、実際の例文で体言止めを解説していきますね。
体言止めの例文
まずは、下記の例文を読んでみてください。
富士山頂から見たご来光と雲海です。
たどり着くまでの苦労を、全て忘れてしまうほどの光景でした。
この例文を体言止めにしてみました。
それは富士山頂から見たご来光と雲海。
たどり着くまでの苦労を、全て忘れてしまうほどの光景でした。
この体言止めの例文では、
特にイメージ的な余韻を感じますよね。
ではこれはどうでしょう。
なんといっても最高だったのは、
露天風呂から見える夕陽でした。
食事もとても美味しく、ゆっくりできたお休みでした。
この例文を体言止めにしてみました。
なんといっても最高だったのは、露天風呂から見える夕陽。
食事もとても美味しく、ゆっくりできたお休みでした。
この体言止めの例文では、
特にリズムに変化を感じるはずです。
前者は初心者によくありがちな連続語尾、
「~した」の3連続での使用によって単調ですよね。
「~夕陽でした」を体言止めにして、「~夕陽」にすることで、
単調なイメージもなくなり、後者ではリズムを感じるはずです。
「~した」に限らず、語尾の連続使用を回避する意味で、
体言止めを使うことも可能。
ただし、体言止めを使いすぎるのは良くないし、
使い方にも注意が必要です。
※同一語尾の連続使用は稚拙な文章になりがちです。
⇒ 稚拙な文章とは?ブログ記事にありがちな5つの事例
体言止めの注意点
下記の例文を読んでみてください。
家族みんなで過ごしたエメラルドグリーンのビーチです。
離島に行くまでの船がかなり揺れて大変でしたが、
真っ白は砂浜で流れる時間が最高の思い出になりました。
例えば、この例文で、
体言止めばかりを使ってみるとこうなります。
それは、家族みんなで過ごしたエメラルドグリーンのビーチ。
かなり揺れて大変だった離島に行くまでの船。
真っ白は砂浜で流れる時間が最高の思い出。
この体言止めばかりの例文は、
文章としてわかりにくく違和感さえ感じますよね。
俳句や歌詞ではないので、
ここまで、体言止めを多用してしまうと、
逆に文章が単調になり、リズムも感じなくなります。
このように、使い方次第では、
逆効果となってしまいますので、使い過ぎには注意してください。
体言止めはイメージ的な余韻を感じるリズムを作る
ブログ記事では、一般の書籍などとは違い、
まず読み進められることが重要です。
ネットという特性上、
すぐにサヨナラされるリスクがありますからね。
そういった意味でも、リズムに気を配る手段として、
体言止めは効果をもたらすでしょう。
※「文字レイアウト」を変えるだけでもリズムは整います。
⇒ ブログの書き方!たった1記事で18万人に読まれる基礎テクニック
体言止めは、全体的なバランスを考えて、
何度も読み返して違和感がないか確かめて活用してください。
文章の上手い人は「リズム」がしっかりできています。
その域に達するためには、
自分の書いたものを何度も考察する意識は不可欠。
体言止めを意識的に活用することで、
イメージ的な余韻を感じるリズム感ある文章を目指してくださいね。