スリーパー効果とは、説得効果と信頼性に関する理論。
これを活用することで、まだ信頼性のないあなたでも、
説得効果を高めることができます。
これから解説していきますが、
大切なポイントは「時間」です。
こんなに簡単なことで、説得効果を
高めることができるスリーパー効果を活用してみてください。
スリーパー効果とは?
スリーパー効果とは、信頼性の低い相手の説得が、
時間の経過とともに、信頼性のある説得だと
思えてくる現象のことをいいます。
説得する人の信頼性が高ければ、
当然、説得効果も高いですよね。
逆に、説得する人の信頼性が低ければ、
どんなにいい事をいっていても説得効果は低くなります。
しかし、時間の経過とともに、この説得効果と信頼性は分離され、
反比例していくというのがスリーパー効果です。
時間が経つと、説得した人の
信頼性の無さは薄れて説得効果だけが高まる。
■信頼性の高い人の説得効果
説得された時、説得効果は高いが、
時間が経つにつれ薄れていく。
スリーパー効果の実例は何度も見てきました
私がしていた、注文住宅のセールスでは、
ほとんどの場合、競合各社が存在します。
実際に私も、7~8社の競合がいる中で、
最後に参入し、契約に持ち込めたこともあります。
既に、相見積もりされている状態から、
見込み客にまで、こぎ着ける場合も多いです。
これって、信頼関係を先に築き始めている競合各社の中で、
信頼性のない状態で参入するということですよね。
遅く参入すればするほど、信頼性は低くなります。
なぜなら、先に参入しているほど、
信頼関係を構築する時間もあり、多く接触できるからです。
もちろん、会社の信頼性もありますが、
セールスマンの信頼性は、非常に重要ですからね。
しかし、長期戦となり、強豪が諦めて消えていく中。
お客様との適度な関係を続けていれば、
突如としてこう切り出されることがあるんです。
「もう一度見積もりしてもらえますか?」
もちろん、以前に見積もりしていますが、
その時は全く相手にされていなかったんですね。
しかし、月日が経ってから、
突然向こうから切り出されるわけです。
長期戦を諦めずに、適度な関係を継続していたことで、
説得効果が高まったと言えますよね。
これが私が見てきたスリーパー効果の実例です。
ビジネスでも活用できるスリーパー効果
スリーパー効果は、信頼性のない状態であるからこそ
活用すべきものだといえます。
例えば、商品を紹介する時、1度紹介したら終わり。
なんてことをしていたら、いつまで経っても売れません。
※なんども紹介すると嫌がられる?
→ 紹介は何回すればいいの?
もしくは、その期間だけ紹介するにしても、
なかなか売れにくいのが現実というものです。
しかし、1度紹介していても、
目線を変えて適度な間隔で何度も紹介する。
それが自然とスリーパー効果を、
利用していることにもなるのです。
紹介記事を読んだ時点では、信頼性がなく、
説得されなかった読者様でも、時間が経過した後、
再度訪問されれば、説得効果は以前とは違うはずです。
もちろん毎回紹介ばかりは、
ウンザリさせてしまうのでダメです。
しかし、1度で諦めずに、
適度に何度も紹介することも大切です。
信頼性をまだ得られていないあなたの、
説得効果を高めるひとつの簡単な手段として、
時間を利用するスリーパー効果を活用してみてください。
紹介ばかりではダメな理由。
「信頼を得る」と「商品を売る」とのバランスを意識する。
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