段階的要請法というテクニックを
ご存知でしょうか?

目的とする要請の前に、
それより小さな要請をする事。

受け入れやすい要請にOKを出した事で、
次の本来の要請を断りにくくなってしまう
心理をついたテクニック。

これは、
「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」
とも言います。

片足をドアに入れて、ドアを閉じられなくすれば、
売れたも同然という意味なのですが、これは、
以外にどこででも使われているものです。

例えば、試供品販売などがそうですね。

試供品サンプルを使用する要請を受け入れた事で、
本来の商品の要請を断りにくくなる訳です。

他にも車の試乗車や、
街頭アンケート後の募金の要請など、
ありとあらゆる所で使われています。

実は、これは、
ビジネスだけで使われているのではありません。

例えば、好きな相手と付き合いたい時に、
いきなり付き合って下さいという人は少ないですよね。

前段階で、食事やお茶に誘う場合が多いと思います。

この様に、
実生活の中でも無意識に使われているんです。

私自身も、このテクニックを、
いろんな場面で使われています。

ある時、上司が、
「あと30分残業して手伝ってくれないかな?」と、
残業を要請してきました。

特に用事もなかったので、30分ぐらいならいいかと思い、
「いいですよ」と言ったんですね。

そしたら、すかさず、
「もしかしたら、1時間ぐらい掛かるかもしれないけど、
大丈夫?」
と言われた訳です。

その日、私は1時間残業しました。

後でわかったのですが、その上司は、
誰にでもこのテクニックを使ってたみたいです。

意識的にテクニックとして使ったのか、
無意識に使ったのかはわかりませんが、
どこででも使われているテクニックなんですね。

この「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」は、
アフィリエイトでも使えます。

受け入れやすい企画を作って登録を促し、
その後、本来の目的を要請してみるのです。

いきなり本来の目的を要請するより、
遥かに効果が高いはずです。

ただし、このテクニックには2つ注意点があります。

1つめは、最初の要請と後の要請が、あまりにも
掛け離れ過ぎていたら、受け入れられないという事です。

例えば、先程の私の残業の場面でも、
最初に30分の残業を要請されて、
その後に3時間とか言われたら断りますよね。

自分の感覚で考えるしかありませんが、
この様に、その差の開き具合には、
注意しなければいけません。

2つめは、最初の要請で、
報酬を与えない方がいいという事。

報酬というのはお金の事だけではなく、
その相手の利益となる事全てにおいてです。

なぜなら、後の要請で、
それ以上の報酬が必要になるからです。

それ以上の報酬を用意出来るのであれば、
別に問題ありません。

例えば、先程の残業の例で言えば、

「残業代以外に特別手当を2000円付けるから、
 あと30分残業して手伝ってくれないかな?」

「いいですよ」

「もしかしたら、1時間ぐらい掛かるかもしれないけど、
大丈夫?」

「はい、その時は、特別手当4000円お願いしますね」

となる訳です。

これら2つに注意して、自分なりのやり方で、
「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」を、
活用してみて下さい。