「損をしたくない」
という気持ちは誰しも持っていますよね?
この人間心理は、マーケティングに応用することで、
購入意欲を3倍は高められる武器となります。
なぜなら、人は利益を得ること以上に、
損失を回避することを最優先するからです。
「この商品はお得ですよ~」
と言い続けては相手にされない日々。
この人間心理を活用しないままでいると、
そんな状態から、なかなか抜け出すことはできないでしょう。
実験によって明らかとなったこの理論を
「プロスペクト理論」と呼びます。
プロスペクト理論の実験例
例えば、下記2つの内、
あなたならどちらを選択しますか?
B:ジャンケンで勝てば200万円もらえ、負ければ何ももらえない。
この場合、Aを選択する人が多くなります。
利益を得ることに関しては、確実性を求めるんですね。
「負ければ何ももらえない」というリスクに対して、
損失を回避しているわけです。
しかし、下記の場合はどうでしょうか?
借金が200万円あると仮定してください。
B:ジャンケンで勝てば支払う必要なし、負ければ200万円支払う。
この場合、Bを選択する人が多くなります。
損をすることに関しては、確実性よりも、
損失を回避することを選ぶんですね。
これが、プロスペクト理論というものです。
損失回避は人間の本質
例えば、ギャンブルで負け続けて、それまでの
「損」を取り返すために賭け続けるのは、
「プロスペクト理論」そのものです。
人は利益に関しては、
利益を逃してしまうという損失を回避しようとします。
損失に関しては、
損失自体を回避しようとします。
つまり、どんな状況であれ、
人は損失を回避するようにできているということです。
では、この「プロスペクト理論」を、
どのようにマーケティングに応用するのか?
プロスペクト理論のマーケティング応用
「この商品を手に入れることで、こんなに得することがありますよ」
という「得」だけではなく「損」を伝えること。
「この商品を手に入れないと、こんなに損をしてしまいますよ」
という損失回避を促すということです。
あなたの
今までの人生にもあったのではないでしょうか?
「あの時に買っておけばよかったなぁ~」
という経験が。
そう思ってしまった未来を、
先にイメージさせるということです。
※イメージを映し出す最大の手段とは?
→ コピーライティングの本質【理想や欲求が叶えられたイメージ】
まとめ
「得」だけでなく「損」も伝える。
マーケティングでは、「得」をする未来を見せて、
購入意欲を促進しますが、それと同時に
「損」をしてしまう未来を先に見せる。
そうすることで、「得」だけを見せるより、
購入意欲を3倍高めることは可能です。
プロスペクト理論で「損をしたくない」
という人間心理を、マーケティングに応用して、
あなたのビジネスに活かしてみてください。